振袖の着付けは美容院などでプロの着付師さんにお任せできますが、振袖を脱ぐのは自分1人で済ませないといけません。

楽しい成人式が終わった後は、慣れない和装から解放されたくてつい適当にぱぱっと脱いでしまいがち…。だけど、正しい場所&やり方で脱がないと、振袖に汚れやシワができちゃうんです…!

大切な振袖をダメにしないよう、成人式を迎える前に正しい振袖の脱ぎ方をチェックしておきましょう☆

振袖は広くて清潔な場所で脱ぐのが基本♪

生地にダメージを与えずに振袖を脱ぐには、広くて清潔なスペースを確保することが大切!とくに広さに関して、あまり気にしない人が多いですが、脱いだ振袖や帯を次々にハンガーに掛けていくとだんだんとスペースが狭まって、身動きが取りづらくなっちゃいます。

とくに出先で脱ぐ場合は、振袖を広げてたたむスペースが必要なので、縦横2メートルほどある広い場所を選びましょう。具体的には畳敷きの和室がベストですが、広くて平らな場所であれば会議室やレンタルスペースなどでもOK♪

衣装敷やメイクオフを忘れずに!振袖を脱ぐ前の下準備

メイクを落とす女性

振袖を脱ぐときに余計な汚れをつけないように、しっかり下準備をしておきましょう。

床に衣装敷を引いて裾の汚れを防ぐ

丈の長い振袖は脱ぐときにどうしても裾を引きずってしまうので、床の上で直に着替えると汚れがつきやすいんです。見た目にきれいでも、床面には目に見えない汚れがたまっている可能性が…。必ず「衣装敷(いしょうじき)」を引いて、その上で着替えるようにしましょう♡

衣装敷は呉服店だけでなく、ホームセンターやネット通販でも購入できますよ♪

口紅やグロスはあらかじめオフしておく

振袖にはしっかりめのメイクが似合いますよね☆そんなしっかりメイクのまま振袖を脱ぐと、うっかりメイク汚れを付けてしまう可能性が…。完全にメイクオフする必要はありませんが、最低でも口紅やグロスはティッシュなどで拭き取っておくと安心♪

着物ハンガーを複数用意しておく

脱いだ振袖をくしゃくしゃにしたまま床面に放置すると、短時間でもすぐシワが寄ってしまいます!脱ぐ場所も狭くなってしまうので、着物や小物はひとつ外すごとに着物ハンガーに掛けてつるしておくのがおすすめ☆

振袖は着物も小物も多いので、ハンガーは複数個用意しておきましょう。

きれいに手を洗うか綿手袋を着用する

人の手は想像以上に汚れているもの。そのままの状態で振袖に触るとカビが生えたり、皮脂汚れで黒ずんだりする原因になることも…!振袖を取り扱う前は手をきれいに洗って、汚れが生地につかないように十分注意しましょうね!

ネイルアートや爪先をオーバルやポイント型に整えている場合は、綿手袋を着用するのがおすすめ☆ネイルや爪で振袖の生地を引っかけちゃうと、たとえ専門店でも元通りに復元できないんです…!

上から順番に脱いでいけばOK!振袖の正しい脱ぎ方

髪を解く女性

振袖は重ね着していますし、着付けに時間がかかるので脱ぐのも大変…と思われがち。実際は、上から順番に脱いでいけばOK☆初めての人でも簡単に着替えられます。

具体的な脱ぎ方を順番にまとめてみました♪

  1. 帯締めをほどき、帯揚げを取り外す
  2. 帯枕を使っているときは帯枕の紐を、飾り結びしているときは三重仮紐をそれぞれほどく
  3. 帯を時計回りに回して結び目を体の前に回し、飾りひだなどを外してから、結び目をほどいて帯を外す
  4. 腰紐や伊達締めをほどいて、振袖を脱ぐ
  5. 紐をほどいて長襦袢を脱ぐ
  6. 肌襦袢や腰巻きを外す

基本的にはすべて1人でできますが、2の飾り結びは結び目が前に回せなかったり、仮紐を前側から外せなかったりするものがあります。その場合は背中側から外すしかないので、誰かに手伝ってもらいましょう!

どうしても1人で脱がなきゃいけない場合は、着付けのときにあらかじめ着付師さんに伝えておきましょう。1人でも脱げる着付けにしてもらえますよ☆

振袖を脱いだ後は陰干しを忘れずに☆

脱いだばかりの振袖は汗などを吸って湿り気を帯びているので、そのままたたんでしまうとカビが発生する原因に!脱いだ振袖を着物ハンガーに掛けたら、そのまま直射日光が当たらないところに1日ほど陰干ししておきましょう。

下準備や手順を間違えなければ一人でも振袖を脱げる♪

着付けはプロに頼まなければいけませんが、振袖を脱ぐだけなら初心者でも1人でできちゃいます。成人式後は疲れているので、つい振袖の扱いも雑になってしまいがち。でも、着物はとってもデリケート。きれいに脱ぐまで気を抜かずにがんばりましょう!

不安なことやわからないことがあったら、着付けのときに着付師さんに相談すると、詳しい脱ぎ方のコツを教えてくれますよ♡

「振袖などの着物を身につけるときは、普段の下着をつけない」というルールを見聞きしたことがある人も多いのでは?

でも、もちろん素肌にまったく何も身につけずに振袖を着る訳ではありません!それでは、成人式で振袖を着る時は、どんな肌着を身に付けるのでしょうか?今回は振袖を着る女子の下着に関する疑問にお答えします♡

気になる場合はブラジャーやショーツの着用もOK♡現代の振袖の下着事情

振袖の下に身につける肌着といえば、上は「肌襦袢(はだじゅばん)」、下は「裾よけ」だけで、他は何も身につけないのが基本。

ところが今は、肌襦袢や裾よけの下にブラジャーやショーツを着用するケースも増えてきています。

「ブラジャーやショーツを身につけていいなら、肌襦袢や裾よけは必要ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、振袖の下に着用する長襦袢は、素肌のまま身につけると汗染みや汚れが目立っちゃうのでNG。

特に正絹の長襦袢はていねいに扱う必要があるので、ブラジャーやショーツを身につける場合でも、肌襦袢や裾よけは着用するのが基本です♪

肌襦袢と裾よけを別々に着るのは面倒…という人は、両方の役割を併せ持った和装スリップを購入するのがおすすめ☆

普通のスリップと同じ感覚で着用できるので、和装に不慣れな人でも抵抗なく身につけられますよ!

外に響かないものを着用するのが基本!振袖の下に着用する下着の選び方

黄色のブラ

肌襦袢や裾よけの下にブラジャーやショーツを身につけてもOK!といいましたが、いつも身につけている下着をそのまま使えるとは限りません。

振袖は体のラインにぴったりフィットするよう着付けるので、一般的なブラジャーやショーツを着用すると、下着のラインが表に出てしまう可能性があるからです。

また、和装のときは胸元を平坦にするものなので、普段は大活躍の「盛れちゃうブラ」を愛用している人は要注意です!

ブラジャーはバストのボリュームを抑えるものを!和装ブラジャーがおすすめ

肌襦袢の下にブラジャーをつける場合は、バストのボリュームをしっかり抑えられるタイプの下着を身につけましょう。

一番おすすめなのは、着物専用に作られた和装ブラジャーです。振袖の襟元や衣紋の形に合わせてV字またはU字の形になっていて、さらにバストをしっかりカバーしてくれます。

振袖の下に着用しても蒸れないよう、通気性のよい素材を使っている物が多いので、一日中快適に過ごせるのもメリットですね♪

和装ブラジャーはスポーツブラでも代用できますが、その場合は襟元や衣紋から見えないようなデザインのものを選ぶのが大事です。

ちなみに、ワイヤー入りのブラジャーは振袖を着付けたときに肋骨を圧迫してしまうのでやめた方がベター!

ショーツは下着のラインが目立たないものをチョイス!

シームレス

振袖の下に着用するショーツは、下着のラインが目立たないものを選ぶのが基本中の基本。

立っているときは気になりませんが、座ったりかがんだりすると下着のラインが浮き出てくることがあるので、シームレスタイプのショーツかTバックを身につけた方が安心です♡

下半身のラインが気になるときはガードルを着用するのもアリ☆ただ、きつめに着付ける振袖の下に補正用のガードルを身につけると締め付けの負担が大きくなってしまいます。

また、お手洗いに行くときの脱ぎ着も大変になるので、ガードルよりも股下の浅いボクサータイプのショーツを着用するのがおすすめです☆

防寒用インナーを着るときは袖や丈の長さに注意!

成人式は真冬の1月に行われますが、振袖の上からコートやジャケットなどのアウターを着ることはできないので、インナーで防寒対策をするしかありません。

防寒インナーやレギンスなどを肌襦袢や裾よけの下に着用してもOKですが、表から見えないよう気を配るのがポイント!

具体的なチェックポイントは以下の3つです☆

親指と人差し指に切り込みが入っている和装用ストッキングも売られているので、裾からレギンスが見えないかどうか気になる…という人はぜひ検討してみることをおすすめします♡

振袖でも下着の着用は可♪ただし形や長さ、素材には要注意!

現在は振袖の下にブラジャーやショーツを着用してもマナー違反になることはありません。

ただ、振袖の衿元や袖口からインナーがちらりと覗いてしまうのはNG!

襟ぐりが大きく開いたものを着用する、下着のラインが出ないものを選ぶなど、振袖の邪魔にならない下着を選ぶことが大切ですっ♡

不安な人は和装用のブラジャーやストッキングを使用した方が安心して過ごすことができますよ♪

成人式に振袖で参加する女子が一番不安になるのが、なんといっても着崩れの問題!

式自体は1時間程度で済みますが、久々に会った友達と会話に花を咲かせたり、二次会に参加したりすると、半日くらいかかってしまうこともあるので、徐々に着崩れが目立ってきちゃうんです…。

そこで、せっかくの成人式で嫌な思いをしなくて済むよう、自分でささっと着崩れを直す方法を紹介します♡

着崩れしやすいポイントは5つ!それぞれの原因と直し方を教えます♪

初めて振袖を着た方にとっては、どこがどのように着崩れるかわからないのも不安の種ですが、実は崩れやすいポイントは大体決まっています。

実際に着崩れしやすいポイントと、その対処法をわかりやすく説明します♡

1. 後ろ衿が浮いてきたら後ろのおはしょりを引くのがポイント

衣紋

振袖を着るとき、後ろ衿を引き下げてこぶしひとつ分ほどの間をあけることを「衣紋を抜く」といいます。

こうするとうなじをきれいに見せることができますが、動いているとだんだん衿が浮いてきて、首元がつまったような印象を与えてしまいます!

こういうとき、衿をいじって何とかしようと思ってしまいがちですが、実際は後ろのおはしょりを下に引き下げるのが正解っ!!

具体的なやり方は、後ろ手でおはしょりの背中心付近を両手でつかんで、軽く下に引きおろすだけです♪

2. 胸元がはだけてきたら下前の衿を引いて胸紐に挟み込む

振袖は肌着→長襦袢→振袖の順で重ね着するので、長襦袢と衿あるいは重ね衿と振袖の衿の間が浮いてしまうことがよくあります。

あわてて衿合わせを引っ張ってしまう方が多いのですが、改善されるどころかほかの場所にシワやたるみができてしまう原因になるので要注意!

ではどうするのかというと、まず左の身八つ口に左手を入れて、下前の衿先を引いて胸紐に挟み込みます。

あとは、上前の衿を直しつつ、おはしょりの衿の部分を下に引っ張って整えれば完成。胸元のゆるみをきれいに直すことができますよ♪

3. 帯が下がってきたら上下二方向から上げて直すのが正解

振袖を着るとき、帯の締め方が甘かったり、補正が足りなかったりするとだんだん帯が下がってきちゃいます。下がった帯は上げて直しますが、このとき、上から持ち上げるだけでなく、下からも持ち上げるのがポイント!

順番としては、帯の下に両手を差し込んでぐっと持ち上げた後、今度は帯の上を持って引き上げると元の位置に戻しやすくなります。

あまりにもひんぱんに下がってくるときは、小さめのタオルやティッシュを帯の下に差し込むと胴回りのゆるみが解消されて、帯が下がりにくくなっちゃうので注意です!

もし帯揚げにもたるみができていたら、差し込み部分にたるんだ部分を入れ込んで調整しましょう♪

4. 上前が下がってきたときは、余った部分を腰紐に挟み込む

足元

振袖の上前はきれいに見えるようにややななめに上がった状態で着付けますが、階段を上り下りしたり、裾を踏んでしまったりすると、上前がだんだん下がってきちゃいます。

そんなときは下がった分だけ裾を上に引き上げますが、そのままではたるみができてしまうので、余った部分はおはしょりの下に隠してしまいましょうっ!

おはしょりを作る前に腰紐を結んでおけば、余った部分を紐に挟み込めばいいだけなので楽チンです♪

5. 腰回りにたるみができたときは、おはしょりを内側から引き上げる

何度も立ったり座ったりを繰り返していると、腰からおしりにかけてシワやたるみができて目立ってきます。

自分ではなかなか気づきにくい部分なので、振袖を着たらこまめに後ろ姿をチェックして、シワやたるみができていないか確認するのがベストです。

もしシワ・たるみが出ていたら、帯のたれを跳ね上げておはしょりの内側に手を入れ、腰紐の上にあるおはしょりを内側から腰の上に向かってぐっと引き上げましょう♡

ただ、大きく引きすぎると裾丈が短くなってしまうので、ほどほどにしてくださいね♪

腰にシワができたら左右に引っ張って伸ばすときれいな状態に戻せますよ♡

着崩れしやすいポイントを押さえておけば、長時間きれいな状態をキープできる!

振袖は一度着崩れたらなかなか直せないイメージがありますが、実際はちょっと崩れた程度であれば自分でささっと直せます☆

成人式のように長い間振袖を着用する場合は、着崩れやすいポイントと、その直し方を知っておけば着崩れ知らずで1日過ごすことができますよ♡

今回紹介した直し方は初めての人でも簡単に試せるものばかりなので、振袖を着たときはぜひチャレンジしてみてくださいねっ!

成人式が行われるのは冬本番の1月。振袖も小物もお気に入りを用意して準備バッチリ♪という女子も、防寒対策を忘れていないか確認してみましょう!

こちらでは、美しい振袖の着こなしを崩さない防寒対策をレクチャーしていきます。お洒落する日も女子に冷えは禁物です。当日寒かった!なんてことにならないように、しっかりチェックしてみて下さいね☆

振袖は思ったほど寒くないので着込みすぎに注意☆

1月といっても地域により気候はさまざまです。大雪で冷え込む地方もあれば、比較的暖かい地方もあります。成人式の会場も、暖房設備がバッチリのところもあれば、昔ながらの会場で暖房設備が整わないところもあります。まずは自分が参加する成人式の会場を確認し、例年の気温もチェックしてみましょう!

また、振袖は思っているほど寒くはありません。肌襦袢・長襦袢・振袖などを重ね着して帯を締めますから、胴体部分の保温性はバッチリでしょう。

暖房が効いている会場では、肌着を何枚も着込んだら逆に暑くて気分が悪くなってしまうこともあります。まずは会場まで歩いて移動するときと待ち時間に必要な「室外の防寒」をCHECKし、室内ではほどよい防寒対策を心がけましょう♪

振袖の着こなしを崩さない4つの防寒対策

ふかふかファーのストール

ここからは、振袖の着こなしを崩さない防寒対策を4つご紹介していきます!

1. ふかふかファーのストールで豪華に可愛く♡

移動で外を歩く際に活躍するのがファーのショールやストールです♪

サイズは大きめがおすすめ。肩をしっかり覆う大判のファーのストールなら、外を歩くときもしっかり暖かさを感じます。

色はやっぱり「白」をおすすめします!

黒・ベージュ・ワインレッドなどのファーもありますが、晴れやかな成人式に似合うのはやっぱり白。どんな色の着物にも似合うところも魅力です♡

成人式後も、初詣や結婚式など和装の際に重宝すること間違いなしです。

ふかふかの真っ白なファーなら、温かくて見た目も豪華に可愛くなります♪

2. 振袖に似合って普段使いもできるケープタイプの和装コート☆

着物用のコートというと道行(みちゆき)コートのような落ち着いた着物用コートのイメージがあるかもしれません。これだとちょっと振袖には地味かも…と感じてしまいそう。でも、華やかさを出せる和装コートもあるんです!

たとえば、ポンチョやケープのようなタイプで、生地がベルベット、襟元にファーが付いたものなら華やかになります。ケープタイプなら振袖の袖ももたつくことはありません。

さっと羽織って背中全体が温かくなるため、特に極寒地方にお住まいの方はチェックしてみてください♪

3. 防寒性のある肌着類で下半身を冷やさない☆

五本指ソックス

振袖の上半身は補正のタオルや帯などで寒さを感じづらいものですが、下半身はちょっとスースーするかもしれません。特に外で強い風が吹いたときには寒さを感じることも。

次のような肌着類で防寒対策をしましょう!

腰回りの冷え ヒートテックレギンス(膝上丈)
足首の冷え 足袋用タイツ
足先の冷え 五本指ソックス(足袋の下に履く)
足の甲の冷え 裏地がフリースの足袋

全部を着込んだらさすがに暑すぎになりますから、冷えるポイントを考えて使用してみてください。

4. 防寒の鉄板ホッカイロ☆

もちろん、ホッカイロもおすすめです。ファーや肌着だけでは心配な方は、お腹や背中にホッカイロを貼ってみましょう。

ただし、貼る場所に注意しないと、途中で暑くなってもそのままにするしかありません。できたら、帯より下の、振袖を着たままでも手を入れて取り去れる場所に貼りましょう。

また、振袖は袖が開いているので手元が冷えてくることがあります。ホッカイロをバッグに用意しておき、冷えてきたらサッと取り出して手元に忍ばせるのもおすすめです。

振袖専門店LABLISS(ラブリス)では、成人式当日にホッカイロをプレゼントしています!当日はバタバタしますからホッカイロは忘れてしまいがちです。そんなときにもLSBLISSなら安心ですね♪

真冬の成人式は防寒対策で快適に♡

成人式が行われるのは真冬の1月。寒がり女子も、そうでない女子も、成人式を準備バッチリで迎えるためには防寒対策も行いましょう。おすすめした防寒グッズなら振袖のお洒落な着こなしを崩さずに温かく過ごせます!

せっかくの成人式を、寒さを我慢しながら過ごすことになっては大変です。温かい服装で大切な日を迎えてください♪

振袖を着ると華やか&優雅に大変身でき、インスタ映えも確実です♡

ですが、着付けのときや、着てから時間が経つと苦しいと感じることがあります。放っておくと成人式の楽しさが半減したり、体調不良になったりするので要注意です。

ここでは、振袖が苦しいと感じたときにできる対処法をご紹介します☆

振袖が苦しいときの対処法4つ

振袖は、着付けの最中だったり着てから時間が経ったりすると、苦しいと感じることがあります。

1. 着付けするときにキツイと感じたら正直に言う

振袖の着付けは、美容室や呉服店にお願いすると思います。誰かに着付けてもらうときは、キツイと感じた時点で伝えることが大切です◎

「ちょっと苦しいです」などと意思表示すれば、着付け師は紐を緩めたりして苦しくならないように対応してくれるでしょう♡

振袖は普段着と違いすぐに着たり脱いだりできないので、着付けの際は担当者と相談しながら、苦しくならない着付けをしてもらいましょう。

2. 帯締めや紐を少し緩める

帯締め

着付け後に苦しいと感じたら、帯締めや紐を少し緩めると少し楽になるでしょう。

その際、帯締めを両手でつかみ、軽く緩めてみてください。帯締めを緩めすぎると着崩れするので、少しだけ調整するのがポイントです♪

緩めた後は位置も調整すると、キレイな振袖姿をキープできます♡

帯締めを緩めても改善しない場合は、帯揚げの内側にある紐を、自分と反対の方に引っ張ると楽になるでしょう。引っ張ったら、紐が見えたままにならないよう帯の中に押し込んでください。

3. 帯を下に引いて締め付けを解消する

帯がキツイと感じたら、帯の下部を下に引いて上部にゆとりを持たせるようにすると、みぞおちの締め付けが楽になるでしょう☆

下に強く引いてしまうと帯がゆるゆるになって着崩れてしまうので、様子を見ながら帯を調節してください。

4. 帯の位置を変えても苦しいときには胸紐を結び直す

帯の位置を変えても苦しいと感じたら、胸紐を結び直すと締めつけ感が和らぐでしょう。息を大きく吸って胸囲を広げたら、みぞおちを避けて結び目を作ればいいだけなので簡単です◎

そうすれば息苦しさもなくなるので着心地も良くなり、快適に過ごせます♡

着崩れした時の対処法4つ

体をひんぱんに動かしたり移動したりすると、着崩れが出てくることがあります。

ここでは、簡単にできる対処方法を着崩れの場所別にご紹介していきます!

成人式の前にマスターしておけば、いざというときも安心です♡

1. 衿元の緩みは下前と上前によって整え方が異なる!

衿元は、下前(着物の前を合わせたときに内側になる方)か上前(着物の前を合わせたときに外側になる方)によって整え方が異なります。

下前の衿元を直すには、左脇の「身八つ口(脇にある切れ目)」から手を入れ、下前の衿を引いて胸紐に挟みこめば完了です☆

上前の衿の場合、衿元を押さえながら、おはしょり(着物の長さを調節するために折り返しているところ)を下に引くことで整えられます。その際、優しい力で引くのがキレイに仕上げるポイントです◎

衿元が緩んだままではだらけた印象になるので、気付いたらすぐに直すようにしましょう!

2. 長くなった裾はおはしょりに入れ込むことで対処!

長くなった裾は、(おはしょりから)出てきた部分を引き上げておはしょりの内側に押し込むことで、長さを調整できます。入れ込んだ乱れたおはしょりは、両手で伸ばして引っ張ることでキレイに整えられます。

後ろ姿を確認して、たるみやシワがなければバッチリです☆

3. 腰回りにたるみが出てきたらおはしょりを引き上げて整える!

おはしょり

腰回りにたるみが出てきたら、腰紐の上のおはしょりを持ち、たるんだ部分を引き上げることでキレイに整えられます♪

また、そのとき腰やおしりのあたりにシワが出来ても、左右に軽く引っ張れば元通りになるでしょう。

後ろ姿が台無しにならないように、式で立ったり座ったりを繰り返したときには、腰回りがたるんでいないかをチェックしましょう☆

4. 帯が落ちてきたらタオルを入れて緩みを減らす!

帯が落ちてきたときは、帯の下にタオルを入れることで緩みを減らせます。

振袖は体の曲線に合った作りになっていないので、タオルを使えばウエスト補正ができ、帯はずれにくくなるでしょう。

調整には、薄くフラットなタオルがピッタリです♪1枚で足りなかったら、それを数枚重ねたり折りたたんだりして、自分の体に合わせて締まりを調整しましょう☆

緩みすぎていないときは、帯を少し持ち上げるだけでOKです◎

振袖の対処法を知って楽しい成人式を♡

振袖が苦しかったら、着付け時に言う、帯締めや紐を少し緩める、帯を下に引く、胸紐を結び直すといった4つの方法で対処できます☆

また、成人式では立ったり座ったりを繰り返すので、着崩れしやすくなります。そんなときは、ご紹介した衿元の緩み、長くなった裾、腰回りのたるみ、帯のズレへの対処法をぜひ参考にしてみてください。

振袖姿には慣れない方が多いと思いますが、対処法を知っておいて、できるだけ快適に過ごせるようにしておきましょう♪

慣れない振袖でのお出かけや振る舞い…。じゅうぶんに気を付けているつもりでも、振袖を汚してしまうことがあるかもしれません。そんなときでも、適切な応急処置法を知っていれば大丈夫♡

今回は、振袖を汚してしまったときに役立つ4つの応急処置とともに、クリーニング店や振袖店に相談すべきケースや、汚れを落とす際の注意点をご紹介していきます!

1.まずは振袖についた汚れの種類を見極める!

汚れに驚く男女

振袖についた汚れは、その原因や種類によって対処すべき方法が異なります。まずは下の表を参考にして、汚れの種類を見極めましょう!

汚れの種類 汚れの原因
水溶性 お茶、コーヒー、ジュース、お酒、醤油、ソースなど
油溶性 ファンデーション、口紅、油性ボールペン、油性マジックペン、朱肉、インク、油類の食事の食べこぼしなど
不溶性 ゲルインクボールペン、マスカラ、リキッドアイライナーなど
血液・たんぱく質 血液、卵、牛乳、肉汁など
泥ハネ

この表の中でも、応急処置できるのは「水溶性」「血液・たんぱく質」「泥ハネ」汚れの3つ!各汚れの落とし方を見ていきましょう。

2.「水溶性」汚れは水分を含ませたハンカチやティッシュで早急に対処!

水溶性汚れは「水やお湯に溶けやすい」性質を持っているため、気付いた時点で以下のように早めに処置をすれば比較的簡単に落とせます♪

  1. ハンカチやティッシュペーパーに水分を含ませる
  2. 汚れを吸い取るように上からやさしく押さえる
  3. 乾いたハンカチやティッシュで水分を吸い取る

ただし、強くこすったり押さえたりすると、汚れが振袖の繊維にまで浸みこんでしまいますから、あくまでもやさしく処置してください。それでも落ちない汚れは無理矢理落とそうとせず、専門店に相談するのがベターです。

3.「血液・たんぱく質」汚れは水で対処!お湯を使った処置はNG!

血液、卵、牛乳などの汚れも、基本的には水溶性汚れへと同じ手順で処置をします。ただし、これらの汚れにはたんぱく質が多く含まれ「熱すると固まる」性質を持っているため、お湯の使用は絶対に避け、水か40度以下のぬるま湯でやさしく汚れを吸い取るのがおすすめですよ♡

4. 泥汚れは完全に乾かしてから布やガーゼで拭いて手で軽く揉む

泥ハネなどによる泥汚れは、まずは完全に乾かすのがポイントです!濡れたまま触れると汚れがどんどんと繊維に入り込んでしまいます。完全に乾いたら、柔らかい布やガーゼでそっとふき、手で軽く揉むと綺麗に落ちます。それでも落ちければ、ブラシなどで軽く払ってみてください!

「油溶性の汚れ」「不溶性の汚れ」に対して自己流の応急処置は避けて!

口紅汚れ

ファンデーション、油性ペン・インク、朱肉、食事の食べこぼしといった油溶性の汚れは、「油には溶けるものの水には溶けない」という性質を持っています。そのため、水やお湯では落とせず、まずは「ベンジン」という溶剤を使って油を溶かし出す必要があります。

ベンジン自体はドラッグストアや薬局でも購入できますが、自身での処置は状態を悪化させてしまう可能性もあるため、まずはクリーニング店や振袖店に相談しましょう!

またゲルインクボールペン、マスカラ、リキッドアイライナーなどの不溶性汚れも「水にも油にも溶けない」という性質上、対処が難しいため、できるだけ早くクリーニングや振袖店へ持っていきましょう。

原因不明・長時間経過・大きな汚れもクリーニング店or振袖店へ!

油溶性や不溶性の汚れ以外にも、下のような場合は必ずクリーニング店か振袖店へ相談しましょう!

振袖についた汚れはその種類によって処置の仕方が異なります。適切な処置をしないと、状態が悪化する可能性がありますので、種類の分からない汚れは自己流で対処せず、まずは専門店に相談してくださいね♪

また付着から長時間経った汚れや、直径3~5㎝以上の大きなシミも非常に落としづらいものです。応急処置が可能なのは、付着してから当日~翌日まで、かつ直径3㎝までの小さな汚れと考えてくださいね!

早急×適切な対処が大切!無理に落とそうとせずまずは専門店に相談を

「振袖を汚しちゃった…!」と焦るあまり、むやみに水で濡らしたり、無理矢理こすって落とそうとするのは絶対に辞めましょう。かえって汚れが広がり、落としづらくしてしまう可能性があります。

また、自己流でベンジンや中性洗剤などの溶剤を使うと、生地が傷んで毛羽立ったり、輪ジミができる可能性も!

振袖の汚れは、早急かつ適切な対処が大切。気付いたら放置せずに、適切に応急処置をするか、対処できない汚れはすぐにクリーニング店または着物店に相談してください。

ちなみに、着物店でレンタルした振袖だと、汚れが付いたままの返却は別料金が発生するのが通常だけど、「LABLISS(ラブリス)」でレンタルした振袖なら、少しの汚れであればそのまま返却しても大丈夫(0円っ!)!購入した振袖もそのまま郵送でクリーニングのサービスもアリ♪だからご安心を♡まずは焦らずに、早めに相談してくださいね!

生理時の対策をせずに振袖を着ると、経血が染みてしまったりせっかくの晴れ着を汚したりする心配があります。ですが、事前に対策を講じておけば、生理のときでも安心して振袖を着られるんです!

ここでは、生理で振袖を汚してしまわないための対策4選と、着物を汚さないトイレの仕方、防寒対策について詳しくご紹介します☆

振袖を着る前にできる4つの対策

下着

生理のときでも振袖を汚しにくくするには、事前に適切な生理用品や下着を選んだり、クリップを使ったりして対策する手があります☆

1. 「タンポン+ナプキン」orお尻全体をカバーできるナプキンにする

振袖を着るときには「長時間用タンポン+長時間ナプキン(ロング)」、もしくはお尻全体をカバーできるナプキンがおすすめ♪

タンポンは、立ち上がったときでもモレの心配が少なく、ナプキンを合わせれば量の多い日でも安心できます◎

ただし、タンポンを使うには慣れが必要です。振袖を着る日に生理が来そうだったら、事前に練習しておくと当日も焦らずに済みます。

「タンポンはちょっと…」という方は、お尻全体をカバーするナプキンを用意しましょう☆

成人式の日は美容院や会場で長丁場になったり、トイレが混んだりしてなかなか利用できないことがあります。量が少ない方も、この日は長時間用の生理用品を使うとモレのリスクを減らせます!

2. 生理用下着はダブルクロッチタイプや広い防水布のものを選ぶ

振袖を汚さないためには、ダブルクロッチタイプや、クロッチからヒップ全体にかけて防水布になっている生理用下着が最適。ダブルクロッチならナプキンの羽をつたってモレる心配がなく、着付けをしてもらうときにも羽を見られないのでおすすめです♡

防水布が広がっていればモレをガードできるので、振袖に経血が染みるのを防げるでしょう♪

また、ローライズタイプの生理用下着なら、「やばい!」と思ったときでもすぐに着脱できます。お腹をすっぽり包む下着は、着付け時に帯で挟まれて脱ぎにくいので要注意です△

3. クリップを2〜3個使ってトイレで振袖を汚しにくくする

クリップが2〜3個あれば、トイレで振袖がドサッと落ちてくる心配がありません。袖をまとめるほか、裾が落ちないようにできるので、振袖を汚しにくくなりますし、トイレもしやすくなります♡

着物用クリップもありますが、大きめのヘアクリップや書類クリップでも代用できるでしょう。はさむ力が強すぎないものであれば、振袖の生地を傷めません♪

4. サニタリーペチコートで経血モレをさらにガード!

防水仕様のサニタリーペチコートを用意すれば、振袖への経血モレをさらに防げるでしょう♡

薄手なのでヒップラインも目立たず安心です◎

白色やクリーム色の振袖は、経血がモレると特に目立ちやすいので事前に準備することをおすすめします。

 

振袖を汚さない簡単なトイレの仕方

振袖姿で用を足すにはちょっとしたコツが必要です。ここでは、振袖を汚さない簡単なトイレの仕方についてご紹介します。

1. 袖をまとめる

両袖のたもとを帯の上部に持ってきて、クリップではさみます。

2. 1枚ずつめくって前裾を左右に分ける

振袖は、外から振袖・長襦袢・肌着の順番となっていますが、これを左側は左手で、右側は右手で1枚ずつめくり、前裾を左右に分けます。

振袖の左側をめくったら右側→長襦袢の左側をめくったら右側→肌着の左側をめくったら右側というようにめくり上げたら、両手に裾を持っておきます。

3. 両手に裾を持って裾を一気にめくり上げる

振袖が裏返しになる形で、両手に裾を持って裾を一気にめくり上げます。めくらずに、表側のままでたくし上げると着物にシワができるので要注意です△

めくり上げたら、落ちないように両脇でしっかりはさみ、便器に座ります。

4. 便器から距離を取って裾を下ろす

終わったら、便器と十分に距離を取って裾を下ろします。トイレのフタをしめてから水を流せば、水はねの心配がありません♡

手を洗うまで、クリップで留めた袖はそのままでOKです◎

めくれていないか振袖の後ろを確認したら、トイレから出ます。

 

上・下半身別で紹介!生理中の防寒対策

振袖を羽織る女性

生理時は冷えを感じやすかったり、放っておくと体調が悪くなったりするおそれがあります。ここでは、簡単にできる上・下半身別の防寒対策をご紹介☆

上半身はショールや「あったか」素材のインナーで防寒対策!

振袖を着るときに、ショールや「あったか」素材のインナーを組み合わせると防寒対策ができます。成人式の日は毎年非常に冷え込みますが、ショールや保温効果の高い和装用肌着を身につければ、体を冷やさずに済みます♡

また、帯より下の下腹部にカイロを貼るのも、寒さ対策に効果的です。

注意ポイントは首まわり!胸元は見えないから安心と思っていても、思ったより振袖の着付けは首元が開きます。首からインナーが見えていた(汗)なんてことにならないよう、ざっくり開いたインナーを着るか、実際着る日の前に振袖を準備したお店で質問してみると良いでしょう◎

下半身の冷えはレギンスや裏地がフリース素材の足袋で対策!

下半身の防寒は、レギンスや裏地がフリース素材の足袋がおすすめです♡

レギンスなら足や腰回りを寒さから守れますし、ナプキンのズレも防げるでしょう。丈は、裾から見えないよう膝上にしてください◎

フリース素材の足袋を履けば、足元が冷えてツラい方でも比較的過ごしやすくてGOOD♪

生理中に振袖を着るときは事前対策で失敗を回避!

長時間用の生理用品やサニタリーショーツ、クリップ、サニタリーペチコートを用意しておけば、振袖を汚しにくいのでおすすめです♪

また、袖をまとめる・1枚ずつめくって前裾を分けるといった手順を踏まえれば、トイレにも安心して行けるでしょう☆

ショールやレギンスで防寒対策をすれば、冷え込む日でも過ごしやすくなるので、生理時でも振袖姿を楽しめます♡

事前に対策をして、生理のときでも安心して振袖を着られるようにしましょう!