日本では、二十歳になれば誰もが成人として認められますよね♡でも、世界には過酷な試練や儀式を乗り越えなければ成人として認められない、なんてところもあるんです…!
今回は、世界の成人式の中でも特にインパクトの大きな儀式を4つ厳選してみました☆
1. 人気アトラクションの原点!バヌアツ共和国の成人式
海外でスリリングなアトラクションとして人気になり、日本でも観光地やレジャー施設などで楽しめるようになったバンジージャンプ。その原点といわれるのが、バヌアツ共和国で行われる「ナゴール」という成人の儀式☆
成人を迎える人は、ナゴールのために組まれた30メートル近くの木のやぐらを登り、てっぺんで自分の脚に木のツルを巻き付けます。
ツルの素材にはバヌアツ共和国の主菜であるヤムイモを使いますが、アトラクションのバンジージャンプで用いられるゴムロープと違って、まったく伸縮性がないんだそうです!
そのため、落下の衝撃でツルが切れてしまうこともあって、命がけの試練なのだとか…。
バンジージャンプは安全だとわかっているからこそスリルを楽しめるアトラクション。もとになったバヌアツ共和国の成人式の過酷さには驚くばかりです!
2. 牛の背渡りジャンプ×4往復!エチオピア・バンナ族の成人式
エチオピアの少数民族バンナ族では、男子が成人を迎える際に、「ブルジャンピング」と呼ばれる儀式を行います。その内容は、牛を10頭ほど一列に並べて、その背に次々と跳び乗って4往復する…という体力勝負の成人式!まさに「ブル(牛)」「ジャンピング(跳ぶ)」です!
しかも、挑戦する男子は全裸で、牛の糞を塗りたくった状態で挑戦するのだとか!牛の糞は滑るし、もし牛が暴れたら落下してしまうので、簡単な儀式ではありません。それでもこの儀式を乗り越えないと大人として認められないので、バンナ族の男子は果敢に挑戦するそうです…!
3. たった一人でライオンと闘う!マサイ族の成人式
アフリカ・マサイ族では14~15歳で成人の儀を行いますが、その内容はなんと百獣の王・ライオンと闘って勝利することなのだそう!
頑強な大人でもライオンに闘いを挑むのは無謀なのに、日本では中学生にあたる年頃の子が、ひとりで狩りに挑戦するなんて、かなりの無理難題ですね…。
ですが、マサイ族では成人の儀を済ませないと一人前と認められず、結婚も村の会議への参加も認めてもらえないそうなんです!
村の中で生きていくためには厳しい試練をクリアするしかない、というマサイ族のオキテは、世界の成人式の中でもかなり厳しい部類に入るでしょう。
4. 毒アリだらけの手袋を着用!サテラ・マウェ族の成人式
最後に紹介するのは、ブラジル・アマゾンの原住民であるサテラ・マウェ族の成人の儀「バレットアントグローブ」です☆
バレットアントは「パラポネア」という名前のアリのこと。刺されるとまるで銃に撃たれたときのようなすさまじい痛みが走ることから「弾丸バレット」という通称がついた…という恐ろしいいわくつきの毒アリですっ!
サテラ・マウェ族では、成人の儀を迎える前に、自ら森の奥まで分け入ってバレットアントをつかまえ、手製のグローブ(手袋)に縫い込んでいきます。そして儀式では、なんとそのグローブの中に10分もの間、手を突っ込むんです…!
当然、バレットアントに刺されまくり、長時間激しい痛みとしびれに苦しむことになりますが、これこそが成人になるための試練。見事乗り越えた若者は晴れて成人となり、一族の間で一人前と認められます☆
世界にはユニークな成人式がたくさん!平和な日本の成人式に感謝♪
成人式は国や地域によって変わりますが、今回紹介した儀式のように、中には命がけで挑戦しなければいけないものもたくさんあります。それぞれにルールや意義はあるけれど、美しい振袖を着て、命をかけることなく同級生たちと和やかに成人の日を迎えられる日本に生まれたことは、大きな幸せ…なのかもしれないですねっ♡