基本的な結び方のほかに、アレンジを加えた変わり結びもたくさんあるので、着付師さんと相談して自分にぴったりの結び方を選びましょう!
今回は着付け初心者にもチャレンジしやすい、基本的な結び方「文庫結び」「立て矢結び」と変わり結び「ふくら雀」の結び方をご紹介します♪
初心者でも簡単!振袖の帯の基本的な結び方
帯の結び方は「文庫結び」「立て矢結び」「お太鼓結び」の3つが基本形とされています。
このうち、一重太鼓や二重太鼓と呼ばれるお太鼓結びは見た目がシンプルなので、成人式のような晴れやかな場ではあまり見掛けません。
そのため、今回は文庫結びと立て矢結びの2つの結び方を紹介します☆
練習すれば1人でもできる!文庫結びの結び方
文庫結びは基本結びの中でも手軽に結べる方法なので、練習すれば1人でも結べるようになります♡
帯の巻き方は関東と関西で巻き方の向きに違いがありますが、今回は関東風の結び方の手順を教えます☆
- 手先の長さを帯幅の3倍程度を目安に取り、輪っかを上にして二つ折りにしたものをクリップで体の中央にとめます。
- 帯を2巻きして締めたら、たれを内側に折り上げて三角の形にし、手先が上に来るように結びます。
- たれを内側に二度折り込んで羽根を作ったら、中央を持って谷折りにし、2つ山ひだを作ります。
- 結び目の下から手先を2回通し、上方向にしっかり引っ張ったら、帯と帯板の間に入れ込んで下から引きます。
- 手先を広げて帯の中に入れ込み、羽根の形を整えます。
- 帯の結び目の上と左脇の帯下を持って時計回りに回し、羽根を背中に回したら完成♪
存在感抜群!立て矢結びの結び方
羽根をななめにした立て矢結びは、蝶結びのようなかわいらしさと、立体感のあるゴージャスさをあわせ持った結び方です。
帯そのもののインパクトが大きいので、シンプルな振袖や背の高い人におすすめです☆
- 帯板を当て、柄止まりを左脇に合わせたら、手先を上にして2巻きします。
- たれ先を三角形に折り上げ、帯の上線で手先が上にくるように一結びします。
- 巻いたタオルを羽根と平行になるように羽根の間に入れます。羽根の大きさは上羽根が左肩から5cm程度、下羽根はおはしょりの下線を目安にします。
- 羽根の間に入れたタオルを軸にして羽根の中心を作り、紐をたすき掛けして固定します。
- 羽根の中心に帯揚げをかけて体の前で結び、手先をおろして余った分を帯の上線から中に入れ込みます。
- 羽根の下部分の手先に帯締めを通し、体の前で結んでから全体の形を整えれば完成です♪
モチーフのあるアレンジ結びはとっても個性的!変わり結びの結び方
上で紹介した基本結びをベースにした変わり結びはバリエーションが豊富で、振袖姿の個性を引き出すポイントになっています。
いろいろなモチーフがあるので、振袖のイメージに合ったものをチョイスしましょう♪
ここでは代表的な変わり結びの方法であるふくら結びのやり方を紹介します☆
古典的なムード満点!ふくら雀の結び方
ふくら雀とは、寒さに耐えようと羽根をいっぱいにふくらませている雀の姿をモチーフにした結び方です。
名前のとおり、お太鼓の部分がふっくらしていて、女性らしい丸みのあるやさしい仕上がりになります☆
お太鼓の大きさを変えればどんな体型にも似合うので万人向けですよ♪
- 手幅4つ分の長さを手先として、帯板を当ててから柄止まりを背中心にして2巻きします。
- 帯の上線でたれ先が上になるように一結びします。
- 結び側のたれで羽根を作り、2つ山ひだをとってゴム留めし、三重仮紐で押さえます。羽根の大きさは肩から少しはみ出るくらいが目安です。
- 手先で3と同じ要領で羽根を作り、三重仮紐で押さえます。
- 羽根が交わる部分に帯枕をのせて結び、仮紐をはずします。
- 帯枕に帯揚げをかけて前で結んだら、帯枕と同じくらいの幅の箱ひだを下で作ります。
- 箱ひだを作ったたれに紐をかけて羽根と背中の間に通し、体の前で結びます。
- 帯の幅の下1/3くらいのところでたれを折り上げ、帯締めを通して結んでお太鼓を作ります。あとは帯の裏側の部分を中に入れ込んでお太鼓を広げ、羽根を整えたら完成です!
帯の結び方はバリエーション豊富!振袖のイメージに合わせてベストな結び方を選ぼう
帯の結び方は、簡単な基本結びのほかに、アレンジをこらした変わり結びもたくさんあります。基本的には好きなものを選んでOKですが、振袖の色や柄のバランスを考えるとよりきれいにまとまりますよ♪
着付師さんや振袖を扱うお店の人ならどの振袖にどんな結び方が合うかを熟知しているので、結び方選びに困ったらぜひ相談してみてくださいね♡