楽しい成人式が終わった後は、慣れない和装から解放されたくてつい適当にぱぱっと脱いでしまいがち…。だけど、正しい場所&やり方で脱がないと、振袖に汚れやシワができちゃうんです…!
大切な振袖をダメにしないよう、成人式を迎える前に正しい振袖の脱ぎ方をチェックしておきましょう☆
振袖は広くて清潔な場所で脱ぐのが基本♪
生地にダメージを与えずに振袖を脱ぐには、広くて清潔なスペースを確保することが大切!とくに広さに関して、あまり気にしない人が多いですが、脱いだ振袖や帯を次々にハンガーに掛けていくとだんだんとスペースが狭まって、身動きが取りづらくなっちゃいます。
とくに出先で脱ぐ場合は、振袖を広げてたたむスペースが必要なので、縦横2メートルほどある広い場所を選びましょう。具体的には畳敷きの和室がベストですが、広くて平らな場所であれば会議室やレンタルスペースなどでもOK♪
衣装敷やメイクオフを忘れずに!振袖を脱ぐ前の下準備
振袖を脱ぐときに余計な汚れをつけないように、しっかり下準備をしておきましょう。
床に衣装敷を引いて裾の汚れを防ぐ
丈の長い振袖は脱ぐときにどうしても裾を引きずってしまうので、床の上で直に着替えると汚れがつきやすいんです。見た目にきれいでも、床面には目に見えない汚れがたまっている可能性が…。必ず「衣装敷(いしょうじき)」を引いて、その上で着替えるようにしましょう♡
衣装敷は呉服店だけでなく、ホームセンターやネット通販でも購入できますよ♪
口紅やグロスはあらかじめオフしておく
振袖にはしっかりめのメイクが似合いますよね☆そんなしっかりメイクのまま振袖を脱ぐと、うっかりメイク汚れを付けてしまう可能性が…。完全にメイクオフする必要はありませんが、最低でも口紅やグロスはティッシュなどで拭き取っておくと安心♪
着物ハンガーを複数用意しておく
脱いだ振袖をくしゃくしゃにしたまま床面に放置すると、短時間でもすぐシワが寄ってしまいます!脱ぐ場所も狭くなってしまうので、着物や小物はひとつ外すごとに着物ハンガーに掛けてつるしておくのがおすすめ☆
振袖は着物も小物も多いので、ハンガーは複数個用意しておきましょう。
きれいに手を洗うか綿手袋を着用する
人の手は想像以上に汚れているもの。そのままの状態で振袖に触るとカビが生えたり、皮脂汚れで黒ずんだりする原因になることも…!振袖を取り扱う前は手をきれいに洗って、汚れが生地につかないように十分注意しましょうね!
ネイルアートや爪先をオーバルやポイント型に整えている場合は、綿手袋を着用するのがおすすめ☆ネイルや爪で振袖の生地を引っかけちゃうと、たとえ専門店でも元通りに復元できないんです…!
上から順番に脱いでいけばOK!振袖の正しい脱ぎ方
振袖は重ね着していますし、着付けに時間がかかるので脱ぐのも大変…と思われがち。実際は、上から順番に脱いでいけばOK☆初めての人でも簡単に着替えられます。
具体的な脱ぎ方を順番にまとめてみました♪
- 帯締めをほどき、帯揚げを取り外す
- 帯枕を使っているときは帯枕の紐を、飾り結びしているときは三重仮紐をそれぞれほどく
- 帯を時計回りに回して結び目を体の前に回し、飾りひだなどを外してから、結び目をほどいて帯を外す
- 腰紐や伊達締めをほどいて、振袖を脱ぐ
- 紐をほどいて長襦袢を脱ぐ
- 肌襦袢や腰巻きを外す
基本的にはすべて1人でできますが、2の飾り結びは結び目が前に回せなかったり、仮紐を前側から外せなかったりするものがあります。その場合は背中側から外すしかないので、誰かに手伝ってもらいましょう!
どうしても1人で脱がなきゃいけない場合は、着付けのときにあらかじめ着付師さんに伝えておきましょう。1人でも脱げる着付けにしてもらえますよ☆
振袖を脱いだ後は陰干しを忘れずに☆
脱いだばかりの振袖は汗などを吸って湿り気を帯びているので、そのままたたんでしまうとカビが発生する原因に!脱いだ振袖を着物ハンガーに掛けたら、そのまま直射日光が当たらないところに1日ほど陰干ししておきましょう。
下準備や手順を間違えなければ一人でも振袖を脱げる♪
着付けはプロに頼まなければいけませんが、振袖を脱ぐだけなら初心者でも1人でできちゃいます。成人式後は疲れているので、つい振袖の扱いも雑になってしまいがち。でも、着物はとってもデリケート。きれいに脱ぐまで気を抜かずにがんばりましょう!
不安なことやわからないことがあったら、着付けのときに着付師さんに相談すると、詳しい脱ぎ方のコツを教えてくれますよ♡